エンディング
以下からエンディングを選択して開いてください。
①「草壁」が最多票となった場合
「草壁」のプレイヤーが読み上げてください。
雷山「審判を受ける者が決まったな。選ばれなかった者はあそこの扉から出ていくといい」
ガチャ、と扉の鍵が開く音が聞こえた。火村と水島は、嬉々として扉の外へと出ていく。雷山は取り残された草壁の方を向き直し、手をかざす。
雷山「さて、お前への審判についてだが…あの世行きだ。」
体が透けはじめ、意識が遠のいていく。再び目を覚ますと…そこは、ファイナンスイノベーションのビルの前だった。
どういうことだ?あの世行きと言われたのに、なぜまたこのビルの前にいるんだ?
そこには悲惨な光景が広がっていた。ビルは崩れて燃え上がり、消防車と救急車がサイレンを鳴らして行き交っていた。消防士が1人抱えてビルから出てくる。それは、殺したはずだったあの少年だった。その少年の様子を見ると、ぐったりとはしているが間違いなく生きている!
そうか。我々は勘違いしていたんだ。少年が死んでいたのではない。我々が死んでいたのだ。あの「革命の闇影」の一員である少年は、殺したかと思ったが本当は生きていて、テロ行為でこのビルにダイナマイトでもぶっ放したんだ。
我々は自分たちの誰が死ぬべきなのかを議論しているものだと思っていたが、我々はすでに死んでいて、「審判」とは誰が生き返るべきかを検討するものだったのだ。
雷山は、死者の生前の罪を裁く閻魔大王様のようなものということか。少年に殺され、他の2人からも追放された自分は情状酌量の余地ありということで生還できたんだ。
あの部屋の外に広がっているのは死の世界。きっと残りの2人は、今頃絶望にひれ伏しているのだろう。
燃え上がるビルに背を向けて歩き出す。
救われたこの命、これからは違う人生を歩もうと心に誓った。
②「火村」が最多票となった場合
「火村」のプレイヤーが読み上げてください。
雷山「審判を受ける者が決まったな。選ばれなかった者はあそこの扉から出ていくといい」
ガチャ、と扉の鍵が開く音が聞こえた。草壁と水島は、嬉々として扉の外へと出ていく。雷山は取り残された火村の方を向き直し、手をかざす。
雷山「さて、お前への審判についてだが…あの世行きだ。」
体が透けはじめ、意識が遠のいていく。再び目を覚ますと…そこは、ファイナンスイノベーションのビルの前だった。
どういうことだ?あの世行きと言われたのに、なぜまたこのビルの前にいるんだ?
そこには悲惨な光景が広がっていた。ビルは崩れて燃え上がり、消防車と救急車がサイレンを鳴らして行き交っていた。消防士が1人抱えてビルから出てくる。それは、殺したはずだったあの少年だった。その少年の様子を見ると、ぐったりとはしているが間違いなく生きている!
そうか。我々は勘違いしていたんだ。少年が死んでいたのではない。我々が死んでいたのだ。あの「革命の闇影」の一員である少年は、殺したかと思ったが本当は生きていて、テロ行為でこのビルにダイナマイトでもぶっ放したんだ。
我々は自分たちの誰が死ぬべきなのかを議論しているものだと思っていたが、我々はすでに死んでいて、「審判」とは誰が生き返るべきかを検討するものだったのだ。
雷山は、死者の生前の罪を裁く閻魔大王様のようなものということか。少年に殺され、他の2人からも追放された自分は情状酌量の余地ありということで生還できたんだ。
あの部屋の外に広がっているのは死の世界。きっと残りの2人は、今頃絶望にひれ伏しているのだろう。
燃え上がるビルに背を向けて歩き出す。
救われたこの命、これからは違う人生を歩もうと心に誓った。
③「水島」が最多票となった場合
「水島」のプレイヤーが読み上げてください。
雷山「審判を受ける者が決まったな。選ばれなかった者はあそこの扉から出ていくといい」
ガチャ、と扉の鍵が開く音が聞こえた。草壁と火村は、嬉々として扉の外へと出ていく。雷山は取り残された水島の方を向き直し、手をかざす。
雷山「さて、お前への審判についてだが…あの世行きだ。」
体が透けはじめ、意識が遠のいていく。再び目を覚ますと…そこは、ファイナンスイノベーションのビルの前だった。
どういうことだ?あの世行きと言われたのに、なぜまたこのビルの前にいるんだ?
そこには悲惨な光景が広がっていた。ビルは崩れて燃え上がり、消防車と救急車がサイレンを鳴らして行き交っていた。消防士が1人抱えてビルから出てくる。それは、殺したはずだったあの少年だった。その少年の様子を見ると、ぐったりとはしているが間違いなく生きている!
そうか。我々は勘違いしていたんだ。少年が死んでいたのではない。我々が死んでいたのだ。あの「革命の闇影」の一員である少年は、殺したかと思ったが本当は生きていて、テロ行為でこのビルにダイナマイトでもぶっ放したんだ。
我々は自分たちの誰が死ぬべきなのかを議論しているものだと思っていたが、我々はすでに死んでいて、「審判」とは誰が生き返るべきかを検討するものだったのだ。
雷山は、死者の生前の罪を裁く閻魔大王様のようなものということか。少年に殺され、他の2人からも追放された自分は情状酌量の余地ありということで生還できたんだ。
あの部屋の外に広がっているのは死の世界。きっと残りの2人は、今頃絶望にひれ伏しているのだろう。
燃え上がるビルに背を向けて歩き出す。
救われたこの命、これからは違う人生を歩もうと心に誓った。
④最多票が決まらなかった場合
①全員が他の人に投票した場合
任意のプレイヤーが読み上げてください。
雷山「最多票は決まらなかったか。仕方がない、お前たち全員に審判を下そう」
ガチャ、と扉の鍵が開く音が聞こえた。
雷山「さて、お前たちへの審判についてだが…この部屋から解放してやろう。全員あの扉から出ていくといい。」
なんと、3人全員この部屋から出ていけるとのことだった。我々は嬉々として扉の外へ出ていく。
しかし、そこには異様な光景が広がっていた。空は薄暗く、灰色や紫色の雲が重く垂れ込め、時折雷鳴が響く。荒涼とした荒野が続き、植物は枯れ木や色を失った草だけで、生気を感じるものはない。ドロドロと異臭がする空気がただよい、吐き気を催してしまう。
ここはもしや…死の世界…?
そうか。我々は勘違いしていたのだ。
少年が死んでいたのではない。我々が死んでいたのだ。
あの「革命の闇影」の一員である少年は、殺したかと思ったが本当は生きていて、テロ行為であのビルにダイナマイトでもぶっ放したんだ。
我々は自分たちの誰が死ぬべきなのかを議論しているものだと思っていたが、我々はすでに死んでいて、「審判」とは誰が生き返るべきかを検討するものだったのだ。
雷山は、死者の生前の罪を裁く閻魔大王様のようなものということか。
少年に殺されたとしても、自らの罪を隠し、なすりつけあった我々に雷山から下された審判は、誰も生還しない「全員の死」
薄暗い荒野を歩き出す。広がる風景はどこまでもどんよりしていて、我々は絶望にひれ伏していた。
②全員が自分自身に投票した場合
任意のプレイヤーが読み上げてください。
雷山「最多票は決まらなかったか。仕方がない、お前たち全員に審判を下そう。」
雷山は3人の前に立ち、手をかざす。
雷山「さて、お前たちへの審判についてだが…全員あの世行きだ。」
体が透けはじめ、意識が遠のいていく。再び目を覚ますと…そこは、ファイナンスイノベーションのビルの前だった。
どういうことだ?あの世行きと言われたのに、なぜまたこのビルの前にいるんだ?
そこには悲惨な光景が広がっていた。ビルは崩れて燃え上がり、消防車と救急車がサイレンを鳴らして行き交っていた。消防士が1人抱えてビルから出てくる。それは、殺したはずだったあの少年だった。その少年の様子を見ると、ぐったりとはしているが間違いなく生きている!
そうか。我々は勘違いしていたんだ。少年が死んでいたのではない。我々が死んでいたのだ。あの「革命の闇影」の一員である少年は、殺したかと思ったが本当は生きていて、テロ行為でこのビルにダイナマイトでもぶっ放したんだ。
我々は自分たちの誰が死ぬべきなのかを議論しているものだと思っていたが、我々はすでに死んでいて、「審判」とは誰が生き返るべきかを検討するものだったのだ。
雷山は、死者の生前の罪を裁く閻魔大王様のようなものということか。少年に殺され、自らの罪を自白した我々は情状酌量の余地ありということで生還できたんだ。
あの部屋の外に広がっているのは死の世界。もしあの部屋の扉から外に出ていたら、今頃絶望にひれ伏していたことだろう。
燃え上がるビルに背を向けて歩き出す。
救われたこの命、これからは違う人生を歩もうと心に誓った。
③1人が自分自身に投票し、2人が他の人に投票した場合
自分自身に投票したプレイヤーが読み上げてください。
雷山「最多票は決まらなかったか。仕方がない、お前たち全員に審判を下そう。」
ガチャ、と扉の鍵が開く音が聞こえた。
雷山「さて、お前たちへの審判についてだが…他の者を指した者はこの部屋から解放してやろう。あの扉から出ていくといい。自らを指した者は…あの世行きだ」
この部屋からの解放を言い渡された2人は、嬉々として扉の外へと出ていく。雷山は取り残された1人の方を向き直し、手をかざす。体が透けはじめ、意識が遠のいていく。再び目を覚ますと…そこは、ファイナンスイノベーションのビルの前だった。
どういうことだ?あの世行きと言われたのに、なぜまたこのビルの前にいるんだ?
そこには悲惨な光景が広がっていた。ビルは崩れて燃え上がり、消防車と救急車がサイレンを鳴らして行き交っていた。消防士が1人抱えてビルから出てくる。それは、殺したはずだったあの少年だった。その少年の様子を見ると、ぐったりとはしているが間違いなく生きている!
そうか。我々は勘違いしていたんだ。少年が死んでいたのではない。我々が死んでいたのだ。あの「革命の闇影」の一員である少年は、殺したかと思ったが本当は生きていて、テロ行為でこのビルにダイナマイトでもぶっ放したんだ。
我々は自分たちの誰が死ぬべきなのかを議論しているものだと思っていたが、我々はすでに死んでいて、「審判」とは誰が生き返るべきかを検討するものだったのだ。
雷山は、死者の生前の罪を裁く閻魔大王様のようなものということか。少年に殺され、自らの罪を自白した自分は情状酌量の余地ありということで生還できたんだ。
あの部屋の外に広がっているのは死の世界。きっと残りの2人は、今頃絶望にひれ伏しているのだろう。
燃え上がるビルに背を向けて歩き出す。
救われたこの命、これからは違う人生を歩もうと心に誓った。
得点計算
「エンディング」を読み終えてから、「得点計算」を開いてください。
得点計算
【草壁】の目標
①自分自身が生存する。【得点6点】
②自分と火村の両方が生存する。【得点4点】
【火村】の目標
①自分自身が生存する。【得点6点】
②自分と水島の両方が生存する。【得点4点】
【水島】の目標
①自分自身が生存する。【得点6点】
②自分と草壁の両方が生存する。【得点4点】
真相と解説
真相と解説
本作品は、「全員が実は死の世界にいて、生の世界への生還を目指す」といったものでした。部屋の端に立っている謎の人物雷山は、「最も票数が多かったものは審判を受けて、投票されなかったものはあの扉から出してやる」と発言していました。3人が話しているのは死の世界なので、扉の外に出たとしても死の世界が広がっているだけなのです。
最初の読み合わせのシーンでは、少年が触れない状態で目の前に倒れています。雷山からの「違う世界の住人は、触れ合うことができない。あの世にいる人間は、実体はあの世に残しつつも、その像だけはこの世に呼び出すことができる」という発言から、キャラクターたちは目の前の少年が死んでいるのだと考えます。しかし実際は、少年は生きていて、キャラクターたちが死の世界にいたのです。私たちは普段死後の世界のことを「あの世」と言っていますが、死の世界から見た生の世界も「あの世」なので、雷山の発言は間違っていません。ちょっとした叙述トリックになっています。
読み合わせ終了時点では、自分たちが死の世界にいることには気づけないと思うので、最初は「自分が生き残るために誰を犠牲にするか」の話し合いが始まります。全員自分が少年を殺したと思っているので、他の誰かに罪をなすりつけ、自分が投票されないように立ち居振る舞うことになるのではないでしょうか。
それぞれの固有情報の中には、他のキャラクターを殺人の実行犯だとなすりつけられるような証拠と、殺人が未遂だったことを示す証拠があります。
草壁は銃殺、火村は絞殺、水島は毒殺により少年を殺そうとしました。
草壁の銃殺に関しては水島が銃声を聞いており、その直後に会った火村が草壁から焦げたような匂いを嗅ぎ取ります。2人の証言を合わせることで草壁を犯人に仕立て上げられるでしょう。
火村の絞殺に関しては、草壁も水島も先ほどまでなかった首についた跡を発見しています。草壁が少年に発砲していた時にその跡はついておらず、その後水島が少年を発見した時にその跡はついています。水島が火村とすれ違った先に少年を見つけたことから、火村が首を絞めたのではということで火村を犯人に仕立て上げられるでしょう。
水島の毒殺に関しては、草壁はエントランスで飲み口が紫色に変色したコップを見つけます。火村はエントランスに水島と少年が一緒にいるのを見ているし、この紫色の変色は毒薬の「ナイトシェード」によるものだという知識を持っています。2人の証言を合わせることで水島を犯人に仕立て上げられるでしょう。
一方で、それぞれの殺人が未遂だったことを証明する証拠も持っています。
水島は少年を運んだ時に、少年が防弾チョッキを着ていることに気づきます。これによって草壁の銃を防いだのです。
草壁は昔格闘技をしていた時の知識で、首を3分以上絞めないと死に至らないことを知っています。草壁が火村と別れたのは11:49、水島が火村とすれ違ったのは11:51。この間に火村と少年は会っているので、3分以上首を絞める時間がないことを証明できます。
火村は毒薬の知識で、斑点模様があれば毒薬「ナイトシェード」に耐性を持っていることを知っています。これによって水島が盛った毒で少年は死なないことを証明できます。
草壁は麻薬取引でさらに稼ぐために火村に生き残って欲しい、火村は麻薬を栽培し続けるために水島に生き残って欲しい、水島は多大な寄付金を受け取り続けるために草壁に生き残って欲しい。それぞれのキャラクターには、できれば生き残って欲しいという人物が三つ巴の状態で存在します。自分の命が優先ではあるものの、特定の人物に生き残ってもらうためには、殺人が未遂になった証拠も積極的に提示していくべきでしょう。
このようにそれぞれが証拠をしっかり出しあえば、少年はもしかしたらまだ生きているのではないか…という疑念が生まれます。
そんな中で手に入る追加情報では、ビルで爆発が起こったことを示す証拠(ニトログリセリン、ケイ藻土)と、爆発が起きても生き残れるシェルターがあることがわかります。証拠品からわかる爆発が起こったという事実、全員が見ている少年が持っていた謎のダンボール、気を失う直前のことが思い出せない3人のキャラクター、各々の証拠からそれぞれの殺人が未遂に終わった可能性、そして目の前の触れない少年…
これらを繋ぎ合わせると、少年はそれぞれの殺人で死んでおらず、少年が段ボールの中に爆弾を仕掛けて爆発させ、少年だけがシェルターに入って生き残り、キャラクターの3人は死んでしまった、と推測することができるのではないでしょうか。
自分たちが今いる場所が死の世界なら、扉の外に出ても意味がない。死の世界から見て「あの世」である生の世界に戻るためには、審判を受けるしかない。つまり、自投票をするのが目標達成のために最も良い手段なのです。
そして、今回誰かを陥れることを目標としたキャラクターはいません。真実に気づけたのであれば、全員で協力し生還を目指すのもよいでしょう。
エンディングでは、最多票になった人は生還し、そうでない人は死の世界に彷徨い続けることになります。
もし票が別れてしまった場合には、自分に投票した人が生還し、他の人に投票した人が死の世界に彷徨い続けることになります。
謎の人物である雷山は、死者の生前の罪を裁く閻魔大王様のような役割の人物だったのです。未遂になったとは言え、3人はそれぞれ私利私欲のため少年を殺そうとしていました。自ら罪を告白した者や、他の人から罪をなすりつけられた者は、情状酌量の余地ありということで、雷山がその人物を生還させるという審判を下したのです。
さいごに
最後まで遊んでいただきありがとうございました!こちら各キャラクターそれぞれのエンドカードとなりますので、自分が担当したキャラクターのものをダウンロードしてお使いください(^^)お楽しみいただけましたら、SNS等でハッシュタグ「#ポケミス」をつけて感想をくださると嬉しいです!
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