【スパイダー】
あなたがプレイするキャラクター名で間違いなければ、「読み合わせ」を開いてください。
※指示のない項目は開かないように注意してください。
読み合わせ
全員で「共通シナリオ」の読み合わせを行ってください。担当するキャラクターのセリフを読み上げ、NPCと地の文は任意のプレイヤーが読み上げてください。
共通シナリオ
「大怪盗ファントム」という名を聞いて、知らぬものはいない。IQ200を超える頭脳、抜群の身体能力、声色までそっくりそのままコピーしてしまう変装術、どんな鍵やトラップも綺麗に侵入する手先、誰にも気づかれぬうちにターゲットを自らのものにする盗みの技術など、全てを兼ね備えた伝説の大怪盗だった。
しかし彼も年老いた身。自身の後継者を育てるべく、人里離れた館で3人の弟子とともに暮らしていた。
弟子の名前は、ルナ、レイブン、スパイダー。それぞれ特異的な能力がファントムの目にとめられた。ファントムからの教えを直に受け、日々怪盗としての能力向上に努めていた。
しかし、ファントムと弟子たちとの関係は良好とは言えなかった。ファントムは傍若無人で態度が大きく、弟子たちをまるで奴隷かのように扱う。指導自体は非常に学びの深いものではあるが、その態度や振る舞いに弟子たちは日々ストレスを感じていた。さらに、館での掃除、炊事、洗濯などの家事全般は全て弟子たちが担う。後継者を育てるというと聞こえはいいものの、ただ使い勝手のいい手足が欲しかったのだろう。
今宵、ついに我慢の限界に達した者が、凶悪な事件を起こすこととなる。
ルナ「ねえ、何か匂わない?」
レイブン「確かに、微かに血の匂いがする。」
館にいたルナとレイブンは、微かな異臭を嗅ぎつけた。大怪盗の卵として、嗅覚も鍛えられている。館内で匂いを辿り、ファントムの自室に行き着いた。
ルナ「この匂いは…どうやらファントムの部屋から漂っているみたい」
レイブン「おい、ファントム!無事なのか!?」
ファントムを呼んだが、返事がない。何度も扉を叩いて呼び込むが、一向に反応が返ってくることはなかった。異常な事態を感じ、スパイダーも扉の前まで来た。
スパイダー「おい、何かあったのか?」
ルナ「ファントムの部屋から、血の臭いがするの」
レイブン「何度呼んでもファントムからの反応がないんだ」
スパイダー「なんだって!?」
部屋に入ろうとしても、扉には鍵がかかっている。3人は一斉に扉に体をぶつけて、鍵を壊してこじ開けた。目の前には、血を流して倒れるファントムの姿があった。
スパイダー「これは…死んでる」
ルナ「なんですって!?」
レイブン「まさか…殺された…?」
3人はお互い顔を見合わせる。
スパイダー「この館は外部からの侵入者がいればブザーが鳴る。外部犯は考えられない」
ルナ「じゃあ、私たちの中の誰かが犯人ということね」
レイブン「でも、ファントムの部屋は密室だったのに、一体誰が…?」
かくして、3人はファントム殺しの犯人を探すのであった。
「共通シナリオ」の読み合わせを終えたら「キャラクターシート」を開いてください。
キャラクターシート
【10分間】「キャラクターシート」を読み込んでください。
あなたについて
俺は、大怪盗ファントムを殺した犯人ではない。
俺は、毎日カジノに入り浸るギャンブル中毒だ。
大勝負に勝った時の快感の虜になり、日夜賭け続けていた。
ただ勝負事には負けもつきもので、俺はいつも金に困っていた。借金が嵩み、これ以上の借入も不可能だった。その時に役立ったのがピッキング技術だ。南京錠でも電子ロックでも楽々開錠し、家に侵入し、金庫もこじ開ける。この技術を使いながら、何とか返済に充てていた。
この技術に目をつけて、俺は大怪盗ファントムに声をかけられた。さらなる盗みの技術を磨かないかと。金に困っている俺は喜んで弟子入りした。
しかし、弟子入りはすぐに後悔した。ファントムは態度が悪く、弟子を奴隷かのように扱い、日々ストレスを感じていた。早いところ、こんな館を抜け出してやりたい。
それでも抜け出さなかったのは、ファントムが借金の返済に必要な金を貸してくれていたからだ。だが、今日改めてもう少し借りられないかをファントムに頼んだら、流石にもう貸さないとはねのけられた。
金を借りられないのなら、こんなストレスの溜まる館にいる意味もない。さっさとこんな館を出て行ってしまおう。最後にこの館にある金目のものは全て盗んでいってやろうかな。
早速得意のピッキング技術で書斎にある金庫から金をむしり取った。ファントムの部屋にも珍しい宝石類がたくさん飾られていたはずだ。ファントムが部屋にいたとしても関係ない。最悪殺してしまうことになってもいいさ。
そう思ってファントムの部屋に忍び込んだが、そこにはファントムの遺体が倒れていた。
事件当日の行動
食事後ダイニングに残って、ファントムと話していた。借金の返済に追われて、今ある金では全然足りない。俺はさらなる額をファントムにせがんだ。しかし、ファントムはもう金は貸さないと俺の頼みをはねのけた。俺は逆上して声を荒げて、ダイニングを出ていった。
ファントムから追加で金を借りれないのはまずい。そういえば書斎にある金庫。あそこにある金を奪い取ってやろう。固いロックがかかっているが、俺はどんなロックも開ける天才だ。
書斎に入り、物色する。あったあった、これが金庫だ。俺はさっそくロック解除にとりかかる。
少し複雑なロックで高い技術を要するが、俺の手にかかれば…ほら、空いた。中にはそれなりの大金が入っていた。これを手に入れれば、借金は何とかなるだろう。
せっかくなら、この館にある金目のものは全部奪い取ってしまおう。ファントムからこれ以上金も借りられないし、こんなストレスのかかる館にもう未練なんてない。
珍しい宝石類は全てファントムの部屋に飾られているはずだ。部屋に忍び込んで、最悪ファントムがいても、殺しちまえばいいさ。
そうなると、凶器になりうるものが必要だ。そういえば、ルナはこの館の料理担当で、マイ包丁を持っているはず。ルナはマイ包丁はキッチンに置かずに普段は包丁ケースに入れている。
さっそくルナの部屋に向かう。部屋に鍵がかかっていたが、持ち前のピッキング技術で扉を開く。
部屋を物色したが、包丁は見つからなかった。部屋からは、ルナとルナの父親が写っている写真が見つかった。
そういえば書斎には、モップが置かれていた。少々頼りないが、モップも十分凶器になりうるか。俺はモップを確保するべく、書斎に向かった。
書斎には、レイブンがいた。なんでこいつがここに?こいつも金庫の金を奪いに来たのか?
スパイダー「レイブン、こんなところで何をしているんだ」
レイブン「ちょっと調べ物があって来たんだよ」
ふん、誤魔化しやがって。悪いが金庫の金は全て俺が先に奪わせてもらったよ。俺はモップを手に取り、書斎を出ていった。
俺はモップを持って、ファントムの部屋の前まで来た。ファントムの部屋は鍵がかかっているようだ。ファントムが部屋に鍵をかけているなんて珍しい。持ち前のピッキング技術で扉を開ける。
ピッキングは扉を開けることはできても、閉じることはできない。しかし部屋の内側から鍵をかけて、ファントムの部屋の天窓から脱出すれば密室の完成だ。俺の身体能力があれば天窓から脱出が可能だ。
ファントムの部屋に忍び込む。部屋は暗闇でよく見えない。
何かにつまずいて、バランスを崩す。
勢いでモップを落としてしまった。
よく目を凝らすと、なんとファントムの遺体が倒れていた。
なんでファントムが!??すでに誰かに殺されていたのか?
廊下からルナとレイブンが話している気配を感じる。
俺は急いでファントムの部屋の鍵を内側から閉めて、持ち前の身体能力で天窓によじ登り部屋から脱出した。
共通情報
【遺体の状況】
ファントムは腹部を刺されて殺されたようだ。
【現場の部屋】
殺人現場の扉は、内側から鍵がかけられていて、密室の状態だった。
部屋の外に通じているのは、部屋の上部に備え付けられている天窓だけだ。
天窓の位置は高すぎて、大怪盗並の身体能力があるものしか登りつけないだろう。
はしごやロープなど道具を使った形跡もない。
【ファントムの手記】
ファントムの部屋にあった手記だ。
「才能の片鱗を見せる未来の怪盗たちを3人弟子にとった。弟子たちはある特定の分野であれば、大怪盗並みの技術を有している。
それぞれ、変装術、ピッキング術、スリの技術の天才だ。変装術は、変装用マスクを綺麗に繕い、姿も変え、声色までその人そっくりに真似できる。
ピッキング術は、どんな鍵もこじ開ける。スリの技術は、近くにいる人に気づかれず持ち物を奪い取る。しかし、それぞれ得意の才能以外はからっきしだ。」
【レイブンの部屋】
レイブンの部屋の机の上には、先日の弟子たちの身体能力テストの結果が置かれていた。
ルナとスパイダーは大怪盗並の身体能力を兼ね備えているが、レイブンはそこまで達せていないようだ。
【それぞれの部屋について】
弟子たちは自分の部屋を出る時必ず鍵をかける。
しかし、ファントムは普段部屋には鍵をかけない。
あなただけの情報
- 俺はどんな鍵もこじ開ける「ピッキング術」を持っている。
あなたの目標
★今回の殺人事件の真犯人を最多票にする。
行動指針
俺が「ピッキング術」を持っていることや、先にファントムの死体を目撃していたことを話せば、俺が犯人として疑われてしまうかもしれない。できるだけ言わない方がいいだろう。
全員が「キャラクターシート」の読み込みを終えたら「前半議論」を開いてください。
前半議論
【15分間】各自の目標達成のために全員で自由に意見交換を行ってください。
15分が経過したら「追加情報」を開いてください。
追加情報
【3分間】「追加情報」を読み込んでください。
共通情報
調査を進めたところ、以下のことが分かった。
【現場の部屋】
柄の部分に血の跡がついたモップが転がっていた。
【監視カメラ】
館の廊下に設置されている監視カメラを確認した。
この監視カメラは弟子たちの部屋に続く廊下に設置されていて、弟子たちのいずれかの部屋に向かう際には必ず姿が映る。以下は監視カメラに映った映像だ。
- 21:00-21:15
弟子たちの部屋に向かうスパイダーの姿と、すれ違うレイブンが映っていた。- 21:30-21:45
弟子たちの部屋に向かうスパイダーの姿が映っていた。- 21:45-22:00
弟子たちの部屋に向かうレイブンの姿が映っていた。
【ルナの部屋】
ルナの部屋は、何者かに物色されたかのように散らかっていた。
また、ルナの部屋には、父親と一緒に写っている写真があった。
ルナの父親は警備員の格好をしている。
2人の背後に写っているのは、かつてファントムが盗んだ宝石が展示されている美術館だ。
【スパイダーの部屋】
スパイダーのカバンの中には、大量の借金返済の督促状が入っていた。
また机の上には、先端に血の付いた包丁が置かれていた。
この包丁は、普段ルナが使っているものだ。
全員が「追加情報」の読み込みを終えたら「後半議論」を開いてください。
後半議論
【20分間】各自の目標達成のために全員で自由に意見交換を行ってください。
20分が経過したら「犯人投票」を開いてください。
犯人投票
今回の事件の犯人だと思う人物を、一斉に指差しで投票してください。
「犯人投票」を終えたら「エンディング」を開いてください。
エンディング