マーダーミステリー(マダミス)とは、プレイヤーが物語の登場人物の一人となり、発生した事件の真相を追究しながら、個々の目的の達成を目指して物語を紡いでいく『体験型ミステリーゲーム』です。

マーダーミステリーの特徴の1つとして、「犯人役がプレイヤーの中にいる(※例外もあり)」ことがあげられます。推理小説やミステリー映画などは見る人が探偵役の視点で楽しむものがほとんどですが、マダミスは選んだキャラによっては犯人役になりきって犯人の気持ちを味わえます。

一方で「初心者で犯人役の立ち回り方がわからない」「犯人役が下手すぎると周りに申し訳ない」といった理由で犯人役を嫌がる人も一定数います。

今回の記事では、今日から犯人になるのが楽しくなるようなマダミスの犯人役の立ち回りのコツやテクニックをお伝えします!本記事を参考にすれば、きっと犯人役として勝つこともできるようになるでしょう!

この記事はこんな人におすすめ!

  • マーダーミステリーの犯人役で勝利したい!
  • マーダーミステリーの犯人役のテクニックが知りたい!
  • マーダーミステリーの犯人役が嫌いだ!

犯人役のテクニック3選

マーダーミステリーで犯人役を担当することになったときに使えるテクニックを、大きく3つに分けてご紹介します。

議論を先導する。

「犯人役は失言しないように黙っておいた方がいい」と思っていませんか?それは大きな間違いです。むしろ議論を自分で先導した方が犯人として逃げ切れる可能性は高まります。なぜ犯人役が議論を先導した方がいいのか、その理由は以下です。

  • 黙っていた方が疑われてしまう。
    マーダーミステリーはほとんどのプレイヤーにとって真相を解明するゲームです。つまり犯人役以外は、何か秘密を抱えていたり例外を除いて、基本情報は出したもん勝ちで、議論もとにかく早く進めていきたいと思うものです。

    その中で黙っている人がいたら、心象として怪しまれてしまうのは当然です。毅然に振る舞い、むしろ議論を先導する立場に立った方が、犯人役として疑われることは少ないのです。
  • 議論を別方向に誘導しやすくなる。
    犯人役を特定するためには、犯行に使った凶器、犯行時刻、犯行動機など、犯行を決定づけるクリティカルな根拠があるはずです。

    マダミスシナリオは、このクリティカルな情報に行きつけるかどうかが絶妙の塩梅になるように議論時間が設定されています。犯人役としてはこのクリティカルな情報に行きついてほしくはないので、できるだけズレた話題で議論時間が消費されていく方が都合が良いのです。

    犯人役が議論を先導することで、よりズレた話題による時間消費をしやすくなるのではないでしょうか。

他プレイヤーが知りうる情報範囲を把握する。

犯人役は、その物語における決定的な秘密を先に知っているという意味では、他プレイヤー以上に状況を把握できていると言えます。しかし、もちろん他のプレイヤーの固有情報など、わからない情報もあります。

クリティカルな情報を隠すためにも、他のプレイヤーが知っている範囲をできるだけ早く把握しましょう。以下がより詳細なテクニック内容です。

  • 他プレイヤーに先に時系列や知っている情報を話させる。
    他プレイヤーに先に話させることで、他プレイヤーの情報範囲を知ることができ、自分自身もどの情報までなら開示していいか、してはいけないかが判断できるようになります。

    逆に自分から時系列を話すことになってしまうと、嘘に矛盾が発生したり、不必要に婉曲して伝えてしまうことになったりと、不利な状況に陥ってしまいます。

  • 怪しいポイントを見つけたらとにかく突っつく
    他プレイヤーの情報を把握すると、怪しいプレイヤーや、ツッコミどころがあるプレイヤーも現れてきます。そこを積極的に突っ込んでいくことで、犯人をなすりつけることができますし、それが難しくても議論時間をうまく浪費させることができます。

最重要な情報以外は積極的に開示する

怪しまれる要素を全て隠してしまうことで、逆に怪しまれてしまうのが犯人役の定め…。犯人役として勝利するためには、決定的な情報以外はむしろどんどん積極的に開示していった方がいいのです!

以下に細かいテクニックを載せます。

  • 一部決定的な情報を除いて全て情報を開示する。
    情報を積極的に開示することで、推理に非常に協力的な印象を周りに与えることができます。仮に自分に不利な情報を開示したとしても、「この情報を開示してでも自分は真相を解明したいんだ」と周りにアピールすれば、心象的に非常によく見えるので犯人として疑われにくくなります。

  • 犯行の一部を認める。
    犯人役は、凶器、時刻、動機などはもちろん把握しているでしょう。もしそのうちのどれかを疑われたのであれば、一部を認めてしまうのもいい手です。

    「たしかに自分はナイフを持っていた。でも殺したのは自分じゃないんだ!」という風に冤罪を訴えれば、否認や黙秘よりも圧倒的に信頼されるのではないでしょうか。

  • 勝利条件を作り上げる。
    犯人役は、最多票を受けないことを目標にするパターンがほとんどでしょう。そして、犯人役以外のプレイヤーは、犯人を最多票にすること以外にも別の目標を抱えていることがほとんどです。

    犯行の一部を認めた場合であれば、他の勝利条件達成のためにそんな行為をしてしまったと告白すれば、より説得力が増します。

    アドリブでの発言にならないよう、どんな勝利条件をでっち上げるかは議論中にしっかり考えておきましょう。

《まとめ》
テクニックを駆使して犯人を楽しもう!

マーダーミステリーは、真相に近づく探偵役も面白いですが、犯人役として推理を撹乱し一人勝ちすることも唯一無二の体験という意味では非常に面白いものです。

マーダーミステリーは、キャラクターシートを開くまでは自分が犯人なのかそうでないのかわからないことも含めて魅力なので、いつ犯人役を引いても問題ないようにテクニックを整理しておきましょう。

そして、犯人役を引いた際には、あなただけの犯人体験を楽しみましょう!