マーダーミステリー(マダミス)とは、プレイヤーが物語の登場人物の一人となり、発生した事件の真相を追究しながら、個々の目的の達成を目指して物語を紡いでいく『体験型ミステリーゲーム』です。

マーダーミステリーは、プレイヤーの中に犯人がいるケースが多いです。またそうでないにしても、それぞれの目標を達成するために他のプレイヤーと駆け引きや交渉を行う必要も出てきます。

マーダーミステリー自体は好きだけど、自分が犯人役になりたくない、他の人と戦いたくないと思う人もいるのではないでしょうか。

この記事では、プレイヤーの中に犯人がいない、プレイヤー同士戦い合うこともない、協力型のマーダーミステリーシナリオをご紹介します。

この記事はこんな人におすすめ!

  • 協力型マーダーミステリーのおすすめシナリオを知りたい!
  • 犯人役はしたくないけどマーダーミステリーを楽しみたい!
  • プレイヤー同士戦いたくないけどマーダーミステリーを楽しみたい!

協力型マーダーミステリーの魅力とは?

プレイヤーの中に犯人はおらず、全員の協力のもと事件の真相に迫る協力型のマーダーミステリーは、一体どういった魅力があるのでしょうか?以下にご紹介します。

  1. 「犯人役をプレイするのが不安」という初心者の方でも安心してプレイできる!
    マダミスは通常、プレイヤーの中に殺人事件の犯人がいることが多いです。人によっては、「犯人を見つける側になりたいから、犯人役をプレイしたくない」「犯人の上手な立ち居振る舞いが分からないから、犯人役をプレイしたらみんなの満足度を下げてしまうかも」と思うこともあるでしょう。

    しかし、マダミスはそのキャラクターの設定書を確認するまでは、誰が犯人かは分かりません。犯人役をプレイしたくない人であっても、犯人役になってしまうケースも当然あります。

    しかし、協力型のマーダーミステリーであれば、そのような犯人役になるかもしれない不安もありません。犯人役をプレイしたくない人にとっては安心して楽しめるでしょう。

  2. シナリオの世界観を最大限楽しむことができる!
    プレイヤーの誰かが犯人になるシナリオでは、それぞれが疑心暗鬼に陥り、嘘をついて議論が混乱したり、駆け引きが発生したりもするでしょう。そういった議論展開もマダミスの魅力の1つとも言えますが、ストーリーやキャラクターになりきるロールプレイを最大限楽しみたい人にとっては、ノイズになってしまうかもしれません。

    協力型のマダミスであれば、議論を混乱させる嘘や駆け引きが起こらないので、そのシナリオの世界観に最大限没入することができるのではないでしょうか。

  3. 一緒にプレイする仲間と争わなくていい!
    プレイヤーの誰かが犯人になるシナリオでは、相手を疑ったり、それぞれの目標を達成するためにぶつかったりすることもあるでしょう。そういった争いごとはゲームであってもしたくないという人もきっといらっしゃることでしょう。

    協力型のマダミスであれば、そういった争いが起こることなく、仲間と一緒に真相解明に向けて物語に臨めます。

こういった数々の魅力がある協力型のマーダーミステリー。その中でもおすすめのシナリオを、【オンライン】【公演】【パッケージ】の3つの遊び方でそれぞれご紹介します!

【オンライン】協力型マダミスおすすめシナリオ3選

『2人の証言者』

作品タイトル2人の証言者
プレイ時間30分程度
プレイ人数2人
シナリオ制作者ユウグレノート
GM要否不要
価格0円
プレイ形式オンライン

ある小さな喫茶店で殺人事件が起きました。被害者は「銃」で撃たれての「即死」です。あなたはその証人としてこれから「証言」します。

公平・公正な「証言」のため、あなたは何の情報も知らされないまま証言に向かいます。自分自身の記憶を頼りに「証言」してください。

そして、もう1人の証言者の情報を聞いて

『犯人が誰なのか』『被害者が誰なのか』推理してください。

2人で『協力』し、2人とも『真相』にたどり着くことが目標です。あなたたちは「犯人」ではありません。

引用元:booth

Dr.ジェームズ

少人数、短時間、GMレスで気軽に遊べる本作。気軽と言っても、推理自体は非常に面白い!「通常版」と「easy版」の2つがあって難易度も選択でき、またどちらのキャラクターも犯人ではないと明言されているので協力しながら推理に集中できます。

『ヘンペルのカラス』

作品タイトルヘンペルのカラス
プレイ時間時間指定なし(平均120分)
プレイ人数2人+GM1人
シナリオ制作者らしょちゃん
GM要否必要
価格600円
プレイ形式オンライン

2人は森の中で出会いました。
それぞれ、目的があるようです。

引用元:booth

Dr.ジェームズ

マダミス好き、謎好きであればぜひとも遊んでほしい本作。プレイヤーの中に犯人がいないことが明言されていて、シナリオから読み解く「矛盾」と単体でも解ける「クイズ」が主体。中級〜上級の難易度で、時間制限もないので、じっくり謎に向き合ってください!

『秘密』

作品タイトル秘密
プレイ時間100分
プレイ人数4人
シナリオ制作者ゆりえ
GM要否不要
価格0円
プレイ形式UZU

「あの島で起こったことは、全部秘密じゃけぇ」

1980年7月。広島県大久野島の建築現場から白骨死体と書類箱が発見された。 竹野原高校の教師、ゆみ子はちょっとした誤解からなされたDNA鑑定で、白骨の主が自分の父親であると知る。

「・・・この人は誰なの」

当時地図から消された秘密の島で何があったのか。なぜ人々は口をつぐんだのか。 カフェのマスターや自分の生徒たちとともに、ゆみ子の謎解きの旅が始まる。

引用元:UZU

Dr.ジェームズ

4人それぞれが持つ情報を駆使しながら謎を紐解く、協力型のミステリーです。謎を解いた後に、もう一回楽しめるお得な構成。美しいストーリーとBGMにもぜひご注目ください!

【公演】協力型マダミスおすすめシナリオ2選

『Lost/Remembrance

作品タイトルLost/Remembrance
プレイ時間270分
プレイ人数6人
シナリオ制作者週末倶楽部 、TroubleK
GM要否必要
プレイ形式店舗

【あらすじ】
あなたは、奇妙な場所で目を覚ます。四方を白い壁に覆われた小さな部屋だ。
あなたはその部屋の中、柔らかいソファに座っている。
傍には、1台のスマートフォン。ここはどこで、自分は誰なのか。
何を失って、何を取り戻さなければならないのか。呼び出し音が響く、物語は始まる。

引用元:JOLDEENO

Dr.ジェームズ

日本と中国の作家が共同制作した協力型マダミスで、マダミスの本場中国のスタイルが色濃く反映されている超大作。1台のスマホの呼び出し音からどんどん広がる壮大な物語。初めて体験した時、マーダーミステリーというゲームの捉え方が大きく変わるほどのインパクトを受けました!真相を解き明かすため、プレイヤーの能動的な行動が求められるので、マダミスに慣れてきた頃にぜひチャレンジしてみてください!

『囁く妖精事件

作品タイトル囁く妖精事件
プレイ時間180分
プレイ人数7人
シナリオ制作者天藍蒼穹
GM要否必要
プレイ形式店舗

それは、家に届いた一通の手紙から始まった。

「聡明なる名探偵の貴方にぜひ解決していただきたい事件があります。」

九十九教授と名乗る、その人物からの招待状に興味を持ったあなたは、指定された場所に向かうことにした。

部屋に入るとそこには同じ手紙を持った人たちが集まっていた。どこかで見覚えのある優秀な探偵達だ。 暫くすると一人の人物が現れた。

「本日はお越しいただき誠に有難うございます。今夜皆さまには私が抱えている一つの事件を解決していただければと存じ上げます」

うやうやしく頭を下げた九十九教授と名乗る人物に誰かが問いかけた。 どんな事件かはわからんが、これだけの顔ぶれが集まれば解決しない事件などまずあるまい、と。 その言葉を聴いた九十九教授の口元が少し笑った。

「確かに、普通の事件であればそうなのですが。この事件の犯人は・・・妖精なのです」

引用元:マダミス.JP

LEOMAX

マーダーミステリー作品としては珍しく、物語の中のキャラクターを演じるのではなく、全員が探偵となり協力して事件を解決する新感覚のシステムです。嘘をつく必要がない分、真相の解明に全ての力を注ぎましょう!!

【パッケージ】協力型マダミスおすすめシナリオ

パッケージの協力型マダミスのおすすめは、なんといってもGroup SNEの『卓上探偵団シリーズ』です。
(※厳密には本シリーズはマーダーミステリーではないですが、似たような体験感でお楽しみいただけます。)

卓上探偵団シリーズの特徴は次のとおり!

  • プレイヤーは全員で1つのチーム
    プレイヤーは卓上探偵団のメンバーとなり、大事件の解決に挑みます。
  • 犯人はプレイヤーではない
    この事件は事故でしょうか、自殺でしょうか、あるいは……他殺だとしてもプレイヤーの中に犯人はいません。お互いを信頼して、謎に対峙しましょう。
  • 協力してミステリーに挑む
    全員の意見と思考をフル活用して、チーム全員で真相を追求しましょう。

【初級】卓上探偵団シリーズ

ミステリー初心者の方は、以下の作品から始めてみましょう!

死神たちの鎮魂歌

真紅のアンティーク

作品タイトル死神たちの鎮魂歌
プレイ時間120分
プレイ人数1〜4人

作品タイトル真紅のアンティーク
プレイ時間90分
プレイ人数1〜4人

【中級】卓上探偵団シリーズ

ある程度ミステリーに慣れてきたら、こちらに挑戦してみましょう!

顔のないアリス

殺人ランドへのご招待

作品タイトル顔のないアリス
プレイ時間120分
プレイ人数1〜4人

作品タイトル殺人ランドへのご招待
プレイ時間120分
プレイ人数1〜4人

グランドホテルでデュエットを

作品タイトルグランドホテルでデュエットを
プレイ時間120分
プレイ人数1〜4人

【中級】卓上探偵団シリーズ

手応えあるミステリーを体験したい方はこちら!!

レッドスマイル

死にすぎた男

作品タイトルレッドスマイル
プレイ時間150分
プレイ人数1〜4人

作品タイトル死にすぎた男
プレイ時間120分
プレイ人数1〜4人

《まとめ》
犯人にならなくていい協力型マーダーミステリーを楽しもう!

この記事でおすすめしたように、プレイヤーの中に犯人がいない協力型のマーダーミステリーはいくつか存在します。

犯人が嫌だから、駆け引きが嫌だからマダミスから離れるのはもったいない!ぜひ協力型のマーダーミステリーで、あなただけの物語体験を楽しんでください!

そして、協力型のマーダーミステリーを遊びたいのであれば、初心者のためのマーダーミステリーカフェ「探偵キャンプ」でプレイすることをおすすめします!

探偵キャンプでは、150以上のシナリオからお好きなシナリオを選択し、GMレスで仲間同士でマーダーミステリーをお楽しみいただけます!

その中には、今回ご紹介した「卓上探偵団」含む様々な協力型のマーダーミステリーシナリオも用意しております。協力型のシナリオを遊ぶなら、ぜひ探偵キャンプで!

あなたの探している最高すぎるシナリオが、きっとここにあるはず!