マーダーミステリー(マダミス)とは、プレイヤーが物語の登場人物の一人となり、発生した事件の真相を追究しながら、個々の目的の達成を目指して物語を紡いでいく『体験型ミステリーゲーム』です。

マーダーミステリーと似たようなジャンルとして扱われているのが「ボードゲーム」です。マーダーミステリーも広義ではボードゲームの一つとも言えますが、その特徴から、区別されて呼称されることが多いです。

この記事では、マーダーミステリーとボードゲームの違いと、ボードゲームに似たようなゲーム感の「パッケージマダミス」のおすすめシナリオをご紹介します。

この記事はこんな人におすすめ!

  • マーダーミステリーとボードゲームの違いについて知りたい!
  • 卓上でできる「パッケージマダミス」のおすすめシナリオを知りたい!

ボードゲームとは

ボードゲームとは、テーブルの上に置かれた盤(ボード)上で駒などを動かして遊ぶゲームの総称です。

代表的なボードゲームには、将棋、囲碁、オセロ、人生ゲームなどがあります。ゲーム内容や参加可能人数、1回のプレイに必要な時間などは、ゲームによって多種多様です。

ボードゲームは、主に以下のような特徴があります。

  1. アナログで卓上で遊ぶゲームで、電源を必要としない。
    ボードゲームはテーブルに置かれた盤(ボード)や駒、サイコロ、カードなどの道具を使って遊ぶので、基本的には電源を必要としません。また、ボードゲームはゲームに必要な道具が全て卓上にあるので、プレイヤーは基本その場を動くことなく卓上でプレイが可能です。
  2. 相手の心理を読み合って駆け引きし、相手に勝利することが目的。
    ボードゲームは、その多くが相手に勝利することを目的とした「対戦ゲーム」です。もちろんゲームの種類にもよりますが、相手に勝つためには読み合いや駆け引きが重要になることでしょう。
  3. ゲームのジャンルやプレイ人数、1プレイにかかる時間は製品によって様々。
    ボードゲームは、プレイ人数に関しては1対1のゲームを除けば、プレイできる人数に幅を持たせられるものが多いでしょう。少人数でも大人数でもワイワイ楽しく盛り上がれるのが特徴と言えます。また、短尺のゲームを何回も楽しむものや、長尺のゲームをじっくり楽しむものもあるでしょう。
  4. 同じゲームであっても、何度でも楽しむことができる。
    ボードゲームは、たとえ同じゲームであったとしても、プレイヤーの取る戦略やゲームの展開は毎回異なるので、何度でも楽しむことができます。むしろ、そのゲームに何度も取り組んだ方がプレイ精度が高まっていくので、より楽しくプレイすることができるようになるでしょう。

マーダーミステリーとは

マーダーミステリー(マダミス)とは、プレイヤーが物語の登場人物の一人となり、発生した事件の真相を追究しながら、個々の目的の達成を目指して物語を紡いでいく『体験型ミステリーゲーム』です。

マーダーミステリーは、主に以下の特徴があります。

  1. 卓上で遊べるゲームも存在するし、オンラインで遊べるものや空間演出がなされた部屋で遊ぶものも存在する。
    マーダーミステリーは、卓上でプレイが可能な「パッケージ」スタイルのものもあります。ただ、会話を主としたゲームですので、特に道具を必要とせず、オンラインで楽しむことができるものもあります。また、より没入感を楽しむ遊びでもあるので、より没入度が高くなるような空間演出がなされた部屋でGMを交えて遊ぶ「公演型」のものもあります。
  2. 目標や指針は存在するものの、一番の目的はプレイヤー全員で一つの物語を紡いでいくこと。
    マーダーミステリーは、キャラクターの1人になりきって事件の真相を追う物語体験ゲームです。もちろん対戦の要素を含むものもありますが、それ以上に物語を味わうゲームなので、勝ち負けがすべてではなく、一番の目的はプレイヤー全員で一つの物語を紡いでいくことだと言えます。
  3. ジャンルやプレイ人数、1プレイにかかる時間はシナリオによって決まっている。
    マーダーミステリーは、ジャンルやプレイ人数、プレイ時間などはそれぞれ様々なシナリオが存在します。ただ、そのシナリオ内でのプレイ人数やプレイ時間は明確に決められています。プレイ人数に関してはバッファが設けられているシナリオもありますが、指定人数でなければそのシナリオを遊ぶことはできません。
  4. 同じシナリオは、人生で一度しか遊べない。
    マーダーミステリーは、事件の真相を追う推理ゲームの側面があります。推理ゲームですので、ネタが分かってしまえばその作品をもう一度遊ぶことはできません。この一生に一度しか遊べないという希少性が、マダミスの魅力をさらに引き上げているとも言えます。

ボードゲームとマーダーミステリーの共通点と相違点

ボードゲームとマーダーミステリーは非常に似通ったジャンルで、卓上で必要な道具を使ってプレイが可能な点、相手との駆け引きや戦略を楽しむ点などは共通していると言えるでしょう。

では、それぞれ相違点に関してはどのようなものがあるのか、見ていきましょう。

  • プレイ環境
    ボードゲームとマーダーミステリーは、どちらも卓上でプレイが可能です。
    マーダーミステリーは、会話に重点が置かれたゲームなので、オンラインでプレイされることもあります。またマーダーミステリーは、その没入感が魅力なので、より没入度を高める「公演型」にて遊ばれることもあります。
  • ゲームの目的
    ボードゲームは、そのほとんどが対戦ゲームで、相手に勝利することが目的であるものが多いです。
    マーダーミステリーは、それぞれのキャラクターの目的を達成するという意味では対戦の要素もありますが、それ以上にその物語をキャラクターになりきって味わうゲームであるので、一番の目的はプレイヤー全員で一つの物語を紡いでいくことになります。
  • ゲーム性
    ボードゲームは、相手のとの対戦に重きを置いているので、戦略性や相手との駆け引きに醍醐味があります。
    マーダーミステリーは、登場人物の1人になって事件の真相に迫っていくので、事件を紐解いていく推理であったり、キャラクターとしての葛藤や決断とそれに伴う感情の変化を楽しむことができます。
  • プレイ回数
    ボードゲームは、同じゲームを何度でも楽しむことができます。むしろ、何度も繰り返し遊ぶことで熟練度が増し、より楽しめるようになるでしょう。
    マーダーミステリーは、一度プレイするとネタが分かってしまうので、同じシナリオを二度遊ぶことができません。しかし、その人生に一度しか味わえないという希少性がよりマダミスを面白いゲームへと昇華させています。

【卓上で楽しめる】パッケージマダミスおすすめシナリオ3選!

マーダーミステリーは様々な楽しみ方がありますが、ボードゲームのように卓上で遊べる「パッケージ」形式のマダミスもあります。

パッケージのマダミスは、化粧箱の中に、説明書や各キャラクターの設定書、カードやその他必要な道具がまとまっています。

お家の中で、カフェで、貸会議室で、友達やご家族と一緒に、ボードゲームのような感覚でマーダーミステリーをお楽しみいただけます。

ウェンディ、大人になって』

作品タイトルウェンディ、大人になって
プレイ時間120分
プレイ人数4~5人
シナリオ制作者河野裕
GM要否不要

【あらすじ】
「残念ですが、私が殺されてしまいました。その犯人が皆さんの中にいることは間違いありません」

モニターに映し出されたAI・ウェンディは、無残に破壊された自身のボディをみつめて、そう言った。

プレイヤーキャラクターとなるのは、とある天才科学者の助手や夫、医師と記者、そして「破壊されたアンドロイド」に搭載されていたAI・ウェンディ本人。

彼らは奇妙な実験施設に閉じ込められており、ある条件を満たさなければ脱出できない……

引用元:Group SNE

Dr.ジェームズ

比較的少人数で遊べるパッケージマダミスの中でもまさに最高峰と言っていい名作!キャラクター、展開、ストーリー、ゲームバランス、どこを切り取ってもレベルの高いシナリオです!

何度だって青い月に火を灯した』

作品タイトル何度だって青い月に火を灯した
プレイ時間150分
プレイ人数6~7人
シナリオ制作者河野裕
GM要否不要

【あらすじ】
1960年代、イタリア。跡目争いの火種がくすぶるマフィア・ファミリーの屋敷でボスが殺された。そしてボスの死体の隣には、ロープで椅子に縛られた男が残されていた。ボスの弟や妻、構成員に加え、ファミリーお抱えの占い師や娼婦の行動が複雑に交錯し、事態は混迷を深めていく。

引用元:Group SNE

わいわい

かの有名なテーブルゲーム「人狼」の世界観がマーダーミステリーに!人狼を知らない方も、マーダーミステリーが初めての方もプレイ可能です!人狼の配役にある「村人」「占い師」「騎士」「人狼」が実際に生きていたら、どんな物語を織りなすのか…?

『あの夏の囚人』

作品タイトルあの夏の囚人
プレイ時間180分
プレイ人数8~9人
シナリオ制作者秋口ぎぐる、桜井理人
GM要否不要

 青年は自分の遺影を見つめていた。
 葬儀が行われていた。風変わりな葬儀だ。神社の境内に棺が置かれている。
 彼は自分が霊であることに気づいている。だが死ぬ数日前までの記憶がない。幸い、葬儀には旧友たちが久しぶりに集まってくれている。彼らの力を借りれば、自分が死んだ理由がわかるかもしれない。

 12年前の夏。沖に浮かぶ小島での冒険。行方不明になった少年と、地主の一族に伝わる「死者の声を聞き、姿を見る」力……。
 過去に囚われた若者たちが織りなす、追憶と再生のマーダーミステリー。
 贖罪を果たしたのは誰なのか……?

引用元:Group SNE

わいわい

記憶喪失になった幽霊と仲間が紡ぐ、「あの夏」に囚われた若者たちの追憶と再生のマーダーミステリー。斬新なギミックが多数散りばめられていて、推理もストーリーも非常に楽しめる作品です!ルールが複雑なので、熟練者がプレイすることをおすすめします。

《まとめ》
マーダーミステリーもボードゲームも、どちらも遊ぶなら探偵キャンプで!

探偵キャンプは、お得なパック料金制でマーダーミステリーボードゲームが遊び放題の「マーダーミステリーカフェ」です。

探偵キャンプでは、マーダーミステリーは150以上のシナリオを、ボードゲームは20個以上のゲームを取り揃えています。

マーダーミステリーもボードゲームも心ゆくまで楽しみたいという欲張りさんは、ぜひ探偵キャンプにお越しください!

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