中国で大ブームとなり、近年日本でも注目を集めているマーダーミステリー(マダミス)。名前を聞いたことはあるけど、「どんなものかよく分からない」「どうやって遊べば良いか分からない」とお困りではありませんか?
この記事では、マーダーミステリー初心者や初めて遊ぶ方向けに、マーダーミステリーの魅力や遊び方やその他遊ぶ際の注意点について徹底的にご説明いたします!
この記事はこんな人におすすめ!
・マーダーミステリーって何?マダミスについて詳しく知りたい!
・マダミスの遊び方やコツ、遊ぶ際の注意点について知りたい!
・マダミスを具体的に遊ぶ方法や、初心者おすすめのシナリオを知りたい!
- 1. マーダーミステリー(マダミス)とは
- 1.1. マーダーミステリーの解説
- 1.2. マーダーミステリーの魅力や特徴
- 1.2.1. ①推理の楽しさ
- 1.2.2. ②物語体験の楽しさ
- 1.2.3. ③コミュニケーションの楽しさ
- 2. マーダーミステリーの遊び方・流れ
- 2.1. 準備するもの
- 2.2. ゲーム全体の流れ
- 2.3. ゲームの流れの詳細
- 3. マーダーミステリーのルール・注意点
- 3.1. (1)ネタバレ禁止
- 3.2. (2)プレイヤー同士の尊重
- 3.3. (3)時間厳守・ドタキャン禁止
- 3.4. (4)キャラクターシートの取り扱いに注意
- 3.5. (5)物語を楽しむ
- 4. マーダーミステリーの種類
- 4.1. ジャンルやテーマ
- 5. マーダーミステリーを遊ぶ方法
- 5.1. 専門店やパッケージで遊ぶ
- 5.2. オンラインやアプリで遊ぶ
- 6. 初心者にオススメの作品を紹介
- 6.1. 『ウェンディ、大人になって』
- 6.2. 『鬼哭館の殺人事件』
- 6.3. 『スパイス工場殺人事件』
- 6.4. 『何度だって青い月に火を灯した』
- 7. マーダーミステリーを楽しむコツ
- 7.1. (1) キャラクターになりきる
- 7.2. (2) 情報をまとめる
- 7.3. (3) 目的を意識する
- 8. まとめ
マーダーミステリー(マダミス)とは
マーダーミステリーの解説
マーダーミステリー(マダミス)とは、プレイヤーが物語の登場人物の一人となり、発生した事件の真相を追究しながら、個々の目的の達成を目指して物語を紡いでいく『体験型ミステリーゲーム』です。
一度体験すると、事件の犯人やトリックなどのすべての謎が解けてしまうので、同じシナリオは一生に一度しか体験することができません。人生で一度きりだからこそ、よりその物語が輝くのです。
ドラマや推理小説の中に入ったような非日常な世界を体験することができます!
マーダーミステリーの魅力や特徴
①推理の楽しさ
プレイヤーたちは、議論や調査によって得られた情報から推理を行い、事件の真相を解明することを目指します。プレイヤーの中に犯人がいる(いない場合もある)ので、誰の発言を信じるべきか、誰と協力するべきかの、ハラハラ感を楽しむこともできます。
推理力や洞察力を駆使して、謎を解き明かすやりがいや満足感も、マーダーミステリーの魅力の一つです。
②物語体験の楽しさ
マーダーミステリーでは、とある館で起きた事件から、近未来のファンタジーや数百年前の時代物まで、様々な世界の物語を体験することができます。そして、プレイヤーたちはそれぞれ異なる役割を持って、その世界の中の登場人物として物語に参加します。
プレイヤーたちは事件に関係する登場人物(容疑者)の一人として、物語に没入し役割に入り込むことで、まるで自分自身が物語の中にいるような非日常な体験をすることができます。
③コミュニケーションの楽しさ
マーダーミステリーでは、協力して推理をしたり、対立して駆け引きをする場合があります。ご友人同士でも、初めましての方たち同士でも、物語の登場人物になりきって集団でのプレイが楽しめます。
また、ゲームが終わった後の感想戦もマーダーミステリーの醍醐味です。
「あの時はこういう嘘をついていた」や「実はこういう事を隠していた」など、自由に感想や意見を交えて盛り上がることができます。
マーダーミステリーの遊び方・流れ
準備するもの
実は、マーダーミステリーを遊ぶ上で、事前に準備するものはほとんどありません。
マーダーミステリーと似たゲームにTRPGがありますが、TRPGのようにルールブックを購入したり、キャラクター作ったりなどといった、事前準備も必要ありません。
マーダーミステリーのゲーム内のルールや担当するキャラクターは、シナリオ毎に異なり、シナリオ毎に決まっています。事前にルールを覚えたり、キャラクターを作ったり、予習や練習をしたりする必要もありません。
一般的にマーダーミステリーを遊ぶ上で、事前に準備が必要ものは、以下となります。
- 遊ぶ場所
- 遊ぶシナリオ
- ボールペン
- メモ用紙
- タイマー
- ゲームマスター(GM) ※GM必須のシナリオの場合
探偵キャンプで遊ばれる場合は、場所はもちろんのこと、遊ぶシナリオ(スタッフが趣味嗜好に合わせておすすめさせていただきます)とルールの説明、その他必要備品などなどを全て店舗でご用意させていただきます。
ゲーム全体の流れ
- シナリオ選択とルールの説明
- キャラクター選択
- 議論と調査
- 犯人投票
- エンディング
- 感想戦
ゲームの流れの詳細
① シナリオ選択とルールの説明
まずは、どのシナリオを遊ぶかを選びます。
洋館で起きる殺人事件のような本格ミステリーから、SFファンタジーの世界を舞台にしたものまで、様々なシナリオがあります。
探偵キャンプでは、マーダーミステリー初心者の方にも、ご要望に合わせてスタッフがおすすめさせていただきます。遊び方などはスタッフが丁寧に説明しますのでご安心ください。
② キャラクター選択
自分が担当する登場人物を決定します。自由に好きなキャラクターを選んでOKです。
配役が決まったら、そのキャラクターの設定書を読み込みます。
キャラクターの背景や秘密、事件当日の行動、これから達成すべき目標などが記されています。こちらの設定書は、ゲーム中にいつでも見返すことができますのでご安心ください。
③ 議論&調査
キャラクター設定書の読み込みが終わったら、ゲームの開始です。
プレイヤー全員で事件について議論をする全体議論のほか、特定のプレイヤーと少人数で会話をする密談があります。
自分の目的の達成のために、時には嘘をついたり、協力や交渉をすることができます。調査によって、新たな情報やアイテムを入手することができるシナリオもあります。
④ 投票
議論や調査を経て、犯人と思う人を投票で決定します。
シナリオによっては、なぜその人が犯人と思うのかの推理を発表をすることもあります。
⑤ エンディング
犯人投票の後はエンディングです。
投票の結果などに応じてたどり着いた、物語の結末となります。
⑥ 感想戦
最後は感想戦です。事件の真相や各キャラクターの秘密など、全ての謎が明らかになります。
議論中に気になっていたことなど、お互いに感想を言い合って楽しみましょう!
マーダーミステリーのルール・注意点
(1)ネタバレ禁止
マーダーミステリーというゲームの特性上、一度真相を知ってしまうと以降はプレイすることができなくなります。
他の方のプレイの機会を奪ってしまう事にもなりかねませんので、各種SNSへのネタバレ投稿はご遠慮ください。
(2)プレイヤー同士の尊重
他のプレイヤーを尊重して、ゲーム中の発言や行動に配慮しましょう。
特に議論中は、全員が気持ちよく楽しめるように、他のプレイヤーの意見を頭ごなしに否定などせず、建設的なコミュニケーションを心掛けましょう。
(3)時間厳守・ドタキャン禁止
マーダーミステリーを遊ぶときは「集合時間は厳守」「ドタキャンは禁止」です。
指定のシナリオを遊ぼうと思ったときは、ゲームの特性上一人でも欠けると遊べなくなりますので、時間厳守・ドタキャン禁止を徹底しましょう!
探偵キャンプで友人同士で遊ばれる場合は、ドタキャンがあった際は別のシナリオを遊んだり、遅刻があった場合は集まるまでは短めのシナリオを遊んだりすることができます。
(4)キャラクターシートの取り扱いに注意
キャラクターシートとは、各個人に割り当てられるキャラクターの設定書です。キャラクターの背景や当日の行動などが記されています。キャラクターシートの内容は、登場人物の記憶です。他のプレイヤーに見せない、見られないように注意しましょう。
また、内容をそのまま読み上げる行為もできるだけ控えましょう。「書いてあった(書いていない)」などとは言わず、できる限り自分の言葉に落とし込んでから伝えるようにしましょう。
キャラクターシートは、ゲーム中にいつでも見返すことができますが、内容を確認するときは、「ちょっと思い出すね」などと言ってから確認した方が、より物語の世界に入り込んでいただけます。
(5)物語を楽しむ
マーダーミステリーは、「ひとつの物語」を紡いでいく楽しい時間を共有することが目的になります。
みなさんで創りあげる、一度しかない、他とは違う、「たったひとつの物語」です。あなたたちだけの物語を創り上げる仲間同士、ゲームを楽しみましょう!
マーダーミステリーの種類
ジャンルやテーマ
マーダーミステリーには、館の殺人事件のようなまるで推理小説を体験するようなシナリオから、SFファンタジーの世界を舞台にしたようなまるで映画を体験するようなシナリオ、学園ものやデスゲーム風など様々なジャンルのシナリオがあります。
また、推理に傾倒したものや、物語体験に重きを置いたもの、ゲーム性を重視したものなどがあります。
マーダーミステリーを遊ぶ方法
専門店やパッケージで遊ぶ
- 探偵キャンプ(銀座・新宿・横浜):マダミス未経験者のデビューに特化したマーダーミステリーカフェ。人気のパッケージを取り揃えているので、手ぶらでお店に行くだけで気軽に楽しめます。お客さんの大部分が初心者なので、「迷惑をかけちゃうかも」などを気にせず、安心して遊べます。
- Rabbithole:より没入度の高い、本格的な演出に定評のあるお店。中級者以上の方におすすめです。
オンラインやアプリで遊ぶ
- Amazon:初心者向けの人気作品が売られています。プレイ時間、プレイ人数、価格を吟味して選んでみて下さい。
- Booth:新作のマーダーミステリーが売られている場合が多いです。ただし、ゲームマスターが必要な作品が多いため、注意が必要です。
- UZU:アプリ内に多数の作品を取り揃えていて、オリジナル作品や無料で遊べる名作も充実しています。GM/盤面/ルームなどの事前準備が不要で、「公開募集機能」を利用することで面倒な人集めや日程調整に苦労せずに、気軽にスマホ1つでオンラインマダミスをお楽しみいただけます。
初心者にオススメの作品を紹介
『ウェンディ、大人になって』
作品タイトル | ウェンディ、大人になって |
プレイ時間 | 120分 |
プレイ人数 | 4~5人 |
シナリオ制作者 | 河野裕 |
GM要否 | 不要 |
プレイ形式 | 店舗、パッケージ |
【あらすじ】
引用元:Group SNE
「残念ですが、私が殺されてしまいました。その犯人が皆さんの中にいることは間違いありません」
モニターに映し出されたAI・ウェンディは、無残に破壊された自身のボディをみつめて、そう言った。
プレイヤーキャラクターとなるのは、とある天才科学者の助手や夫、医師と記者、そして「破壊されたアンドロイド」に搭載されていたAI・ウェンディ本人。
彼らは奇妙な実験施設に閉じ込められており、ある条件を満たさなければ脱出できない……
比較的少人数で遊べるパッケージマダミスの最高峰!あらすじを読んだ時点でワクワクしますが、魅力的なキャラクター、その後の展開、ストーリーの厚み、ゲームバランス、どこを切り取っても完璧なシナリオです!プロの小説家の方が書き下ろした大傑作!絶対に遊んでください!
『鬼哭館の殺人事件』
作品タイトル | 鬼哭館の殺人事件 |
プレイ時間 | 240分 |
プレイ人数 | 6~7人 |
シナリオ制作者 | 小田佳輝 |
GM要否 | 不要 |
プレイ形式 | 店舗、パッケージ、オンライン |
【あらすじ】
時は、大正。
帝都の外れに、死人の藝術を揃えた奇妙な館が噂される。
その名は「鬼哭館」。
ここでは時折、客人を招き、奇妙な展示が開かれる。
此度の祭典に現れたのは、六人。そうして一夜明けたのちに、現れるのは一つの死体。不可解な死体はまさに死人の館を飾るにふさわしい「鬼の祟り」。
奇妙な事件に現れたるは「自称名探偵」。さぁ、不可解な殺人現場に
引用元:鬼哭館の殺人事件
いかなる秘密と物語が隠されているのか。
マーダーミステリーの時代を築いた、誰もが知る超名作。大正時代の日本を舞台に、魅力的なキャラクターたちによって繰り広げられる物語。気づけば大正時代にタイムスリップしてしまったかのような没入感と、本格的な「マーダーミステリー」が楽しめます!まさに金字塔!
『スパイス工場殺人事件』
作品タイトル | スパイス工場殺人事件 |
プレイ時間 | 240分 |
プレイ人数 | 4人 |
シナリオ制作者 | 反社会人サークル |
GM要否 | 不要 |
プレイ形式 | 店舗、パッケージ |
【あらすじ】
近未来の日本。「味覚アセンション」をはじめとするスパイスによる精神・肉体への効能が認知され、空前のスパイスブームがおとずれていた。大量消費により枯渇寸前となったスパイスは、その貴重性から金(GOLD)と同等の扱いとなっている。
スパイスを製造・研究開発するスパイス工場に勤務する 4 人は、勤務中に工場長の死に遭遇する。
工場長はスパイス製造で使用される巨大ミルにより粉砕されていた……。
本物の「スパイス」と「生ハム」を使用するという、他に類を見ないマダミス!14パックもあるスパイスの匂いを嗅いだり、生ハムを味わったりと、五感をフルに活用して挑むトリッキーな作品です!シナリオの中身についても、推理、駆け引き、RP要素などが盛りだくさんで、みんなでわいわい楽しめること間違いなし!
『何度だって青い月に火を灯した』
作品タイトル | 何度だって青い月に火を灯した |
プレイ時間 | 150分 |
プレイ人数 | 6~7人 |
シナリオ制作者 | 河野裕 |
GM要否 | 不要 |
プレイ形式 | 店舗、パッケージ |
【あらすじ】
引用元:Group SNE
1960年代、イタリア。跡目争いの火種がくすぶるマフィア・ファミリーの屋敷でボスが殺された。そしてボスの死体の隣には、ロープで椅子に縛られた男が残されていた。ボスの弟や妻、構成員に加え、ファミリーお抱えの占い師や娼婦の行動が複雑に交錯し、事態は混迷を深めていく。
イタリアのマフィアの世界の跡目争いがテーマの、言わずと知れた超名作。パッケージシナリオの中で(おそらく)最も遊ばれている作品で、本作からマダミスデビューした人も多いはず。初心者の方は、何も聞かずにとりあえずこれを遊んでください!話はそれからだ!
マーダーミステリーを楽しむコツ
(1) キャラクターになりきる
声のトーンを変えたり、セリフを工夫するだけで雰囲気が盛り上がります。ただし、無理に演技をする必要はありません。自分の担当するキャラクターなら、どんな選択をするのかを考えるだけでも、立派なRPです。
(2) 情報をまとめる
メモ用紙を使ってプレイヤー同士の会話の内容をメモすると頭を整理することができます。証拠品の情報や全員の時系列をまとめましょう。
(3) 目的を意識する
自分のキャラクターが何を目的としているのかを意識しながら議論をしましょう。ときには犯人以外の人物も嘘をついたり、駆け引きをしたりしても良いかもしれません。
まとめ
マーダーミステリーは一見難しそうなゲームに思えますが、初心者の方も気軽に遊べる体験型ミステリーゲームです。
同じシナリオは生涯に一度しか遊べないため、その日に遊ぶシナリオのルールや真相は、経験者にとっても初めてのものになります。
まずは、初心者向けや短時間のものから、遊びたいシナリオを選んでみましょう!